本日は、「チューブ巻き」のお話。
正確に言えば、古タイヤのチューブ巻きです。
既にエンジニアとして乗船されている方にとっては、初歩的なお話ですので恐縮ですが、まだ、乗船経験のない方のためにお話しします。
まず、「チューブ巻き」って何だ?という話ですが、配管などに開いた穴を塞ぐため、自転車のタイヤの古チューブを巻くことです。
注射の時に腕をゴムで締めるのと同じように、ゴムチューブの弾力で締め付けて、液体の漏れを止めてしまおうというものです。
たとえば、下の写真のように海水が漏れて、錆が出ている箇所を見つけたとします。
この漏れている箇所に自転車の古チューブを巻きつけて締め付けます。
まあ、簡単に行う場合は、最後のところを包帯の要領で1つ前の巻いているところに入れて締め付けるだけですが、心配ならば、以下のようにビニールテープを巻きつけます。
ただし、これは応急処置であることを忘れてはいけません。
穴が大きくなれば、それだけ圧力に応じた力が掛かることになりますので、これだけでは対処しきれなくなります。
まあ、圧力の掛かっている場合でも、ホースバンドを用いれば(ただし、平たいところ)、結構耐えれたりしますので、状況に応じて、補助の締め付け方法を考えてください。
なお、応急処置であるため、取り外して溶接修理を行うか、新品配管に取り換えるかを出来るだけ早く行ってください。