3N 航海 筆記試験問題 沿岸航法(避険線 基本問題)

3N 航海 筆記試験問題 沿岸航法(避険線 基本問題)

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,沿岸航法に関する過去問題です。よく出る問題です。
※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

避険線に関する次の問いに答えよ。

(1) 避険線はどのような場合に設定され,どのような効用があるか。
(2) 避険線の設定方法の例を3つあげよ。

【出題:21/02,23/02(2)4つあげよ,24/04(2)4つあげよ,26/04,27/10(2)4つあげよ】

解答例

(1) 出入港や狭水道通過時などは,変針や他船を避航する機会が多く,船位を海図上に求めることが困難な場合がある。このような状況が予想されるときにあらかじめ避険線を設定しておく。

避険線を設定しておくと,自船が危険なのかが容易に判定できるため,海図上に船位を求めることなく,見張りや操船を行いながら船位や計画航路からの偏位を把握することが可能となる。このため,航行の支障となる暗岩などの障害物,危険区域及び航行制限区域などを安全に回避することができる。

(2) 以下から3つから4つ選ぶ。
① 顕著な1物標の方位線を利用する
② 航進目標の方位線を利用する
③ 2物標の重視目標を利用する
④ 物標からのレーダー距離を利用する
⑤ レーダーの平行カーソルを活用する
⑥ 等深線を利用する
⑦ 物標の垂直角によって設定する

3N 航海 筆記試験問題 沿岸航法(避険線 応用編)
右図は,霧中,沿海を航行中,レーダー表示面に現れている沿岸地形の映像を示したものである。小島(A)の付近には暗岩が点在し,警戒を要する海域であるが,これらから十分な安全距離を保って航行するには,レーダーによりどのような避険方法をとればよいか。図示して説明せよ。