3N航海 筆記試験問題 ジャイロコンパス(1)

3N航海 筆記試験問題 ジャイロコンパス(1)

以下は,ジャイロコンパスに関する三級海技士(航海)の筆記試験の過去問題です。

ジャイロコンパスの問題は,基本原理,構造,誤差に関する問題が中心となります。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。(類)は,類似の問題を示します。解答は一緒です。「平成/年」を数字で示しております。

問題1

ジャイロコンパスの原理に関して,高速で回転しているジャイロスコープの特性である次の(1)及び(2)を説明せよ。

(1) 回転惰性

(2)プレセッション

【出題:20/07,21/10,22/10,24/04,26/02】

問題2

ジャイロコンパスの原理に関する次の問いに答えよ。

(1) 右図はジャイロスコープの1例を示す。図の(ア)~(エ)のそれぞれの名称を記せ。
【出題:20/10,22/04,23/04,24/07,25/04,26/04,27/02,27/10,28/02,28/10,29/07,30/02】

(2) (1)のジャイロスコープを高速度で回転(⤵印方向)させ,ジャイロ軸を 印方向に押すと,ジャイロ軸の方向はどのように変化するか。
【出題:20/10,23/04,25/04,26/04,27/10,28/10,30/02】

(2)´(1)のジャイロスコープを高速度で回転(⤵印方向)させ,ジャイロ軸を印方向に押すと,ジャイロ軸の方向はどのように変化するか。
【出題:22/04,24/07,27/02,28/02,29/07】

(3) (2)の特性を何というか。
【出題:20/10,22/04,23/04,24/07,25/04,26/04,27/02,27/10,28/02,29/07,30/02】

ヒント

上図のように,x・y・z軸の周りを自由に回転できるようにしたコマをジャイロスコープとよんでいる。

ジャイロスコープには,2つの特性がある。それが,回転惰性とプレセッションである。

【回転惰性】

ジャイロ軸を中心にジャイロを高速で回転させると,ジャイロ軸の方向を変えようとする力(トルク)を受けない限り,ジャイロ軸が絶対空間の一定方向を指し続ける性質のこと。

【プレセッション】

ジャイロがジャイロ軸を中心に高速回転しているとき,ジャイロ軸にトルクを加えると,与えられたトルクによって生じる回転ベクトルとジャイロ軸の回転ベクトルの合成ベクトルの方向へジャイロ軸は最短距離をとって向きを変える性質のこと。

船長コース
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