三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(1)

三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(1)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題1

潤滑油に関する次の文の中で,正しくないものを2つあげ,その文の下線を引いた部分を訂正して正しい文になおせ。

㋐ 動粘度を表す単位は,センチストークス(cSt)である。
油性とは,温度による粘度の変化の度合いを表すものである。
㋒ システム油として使用されるHD油(3種)の添加剤には,主として,酸化防止剤のほかに抗乳化剤が使用されている。
㋓ シリンダ油の反応はアルカリ性である。
㋔ 高温に接すると熱分解により酸化する。

【出題:24/10】

問題2

ディーゼル機関用潤滑油に関する次の文の中で,正しくないものを2つだけあげ,その下線部を訂正せよ。

センチストークス(cSt)は,動粘度を表す単位である。
油性とは,温度による粘度の変化の度合いを表すものである。
㋒ システム油として使用されるHD油(3種)の添加剤には,主として,酸化防止剤のほかに抗乳化剤が使用されている。
㋓ シリンダ油の反応はアルカリ性である。
㋔ 高温に接すると熱分解により酸化が促進される。

【出題:27/07】

解答

どちらの問題も㋑と㋒が正しくない。

コメント

油性とは,粘性による摩擦を除いた摩擦を支配する因子のことである。同じ粘度を持つ異なる2つの潤滑油を同一条件下で使用したとき,境界摩擦に相違の現れることがある。このような性質を潤滑油の油性という。これは潤滑油に含まれるある種の界面活性剤(境界面の性質を変える成分)の存在によるものである。

システム油に使用される添加剤としては,酸化防止剤の他に清浄分散剤が使用される。

三級海技士(機関)筆記試験問題
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