三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 びょう泊(3)

三級海技士(航海) 運用 筆記試験問題 びょう泊(3)

以下は,三級海技士(航海)の筆記試験における,運用に関する過去問題です。

※ 出題は,平成20年7月から平成30年2月定期試験までの問題を調べたものです。「平成/年」を数字で示しております。

問題

投びょうの際,一般に次の(1)及び(2)の処置がとられるが,それぞれの理由を述べよ。

(1) 投びょう前に,いかりをコックビル(つりいかり)の状態にしておく。

(2) 双びょう泊を行う場合,適当な長さに伸出した第1びょう鎖が十分張ってからでないと第2びょうを投下しない。

【出題:23/07,25/04,26/07,28/04,29/02】

解答

(1)シャンクがホースパイプに収まった状態から投びょうする場合,ウインドラスのブレーキを緩めても,まれにいかりが落下しないことがある。このため,いかりの荷重をウインドラスのブレーキのみに掛けることにより,ブレーキを緩めるだけで投びょうし易い状態にするためにコックビル(つりいかり)の状態にする。また,コックビルの状態にする過程において,ウインドラス故障の早期発見につながるとともに,投びょう時にいかりが外板に接触して船体を損傷することを防止できる。

(2) 第1びょう鎖が十分張ることでいかりを確実に効かせ,第2びょうを投下するまでの船体の姿勢の保持と惰力の制御ができる。

参考文献

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成24年度版,成山堂書店,2012年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成27年度版,成山堂書店,2015年

航海技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(航海)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

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