火災が起こらないのは実は運がいいだけ(気をつけよう電気火災)

おはようございます。本日は、先週11月29日に発生した和歌山県のアドベンチャーワールドの観覧車から出火した件に関連して、少し、電気火災についてお話ししたいと思います。

まあ、アドベンチャーワールドの観覧車の火事については、現在も調査中ということで、その原因に関しては、お話はしませんが、私が以前、実験や調査、体験した話を織り交ぜながらお話ししたいと思います。

皆さんは、電気火災と言われて、直ぐに思い浮かぶのは、どんなこと(言葉)でしょうか?

よく聞かれるのが、「漏電」という言葉ではないでしょうか。

しかし、漏電でどうやって火事になるの?と言われると、漏電よりも他の原因の火事の方が多いのではと思われます。

そもそも何で、電気で火事が起こるのか?

電気は、熱源(着火源)であり、可燃物と空気(酸素)がないと火事にはなりません。

では、どうやったら、電気が熱源になるのか?ということを考えなければなりません。

これは、知り合いの話ですが、夜、寝室で寝ていて、何か異音に気づいて起きたところ、すでに室内に煙が充満しており、逃げようとベランダまで這って出たところで、意識を失い、気づいたら病院のベットでチューブを繋がれていたとのこと。
原因は、寝室の隣で使用していた、10年以上使っている延長コードからの出火。その延長コードの先には、電気ストーブが接続されており、その日は、寒かったため、いつもより出力を増して使用していたとのこと。おそらく、被覆が劣化していた延長コードにいつもより大きな電流が流れ発熱・発火し、近くにあった可燃物に燃え移ったものと考えられます。消防によれば、最近、古い延長コードの被覆(ビニール)が劣化し、絶縁が悪くなり発熱し出火する事例が増えているとのこと。特に海外製の延長コードは材質が悪く、絶縁の低下(被覆の劣化)が早いとのことで、耐用年数を守って、延長コードは、定期的に新替えするようにとのことです。

私も新造船(就航から1年以内)で、投光器の電線が炭化するというトラブルを経験しました。おそらく、その電線自体が、その投光器の電流値に耐えきれる容量を有しておらず、発熱により、被覆が劣化したものと思われます。幸い、燃えるものがなかったので、火災にはなりませんでした。

少し話が長くなりましたので、他の事例は、今度にしますが、興味のある方は、下のリンクから総務省消防庁のホームページをご覧ください。14分ほどの動画へのリンクがあります。

少なくとも家庭内では、定められた電流値を守って延長コードを使用し、水分やほこりを遠ざけ、コードに傷をつけない・押しつぶさないなどの配慮が必要でしょう。
それと、耐用年数を守って、定期的な新替えを行うことも必要であることをお忘れなく!!

参考サイト

アドベンチャーワールド(トピックス)

総務省消防庁,「未然に防ごう!電気器具火災」~身近に潜む火災危険~

関西電気保安協会,電気の正しい使い方

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