三級海技士(機関)機関二 筆記問題 計測機器・工具(2)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
下記㋐~㋓の機器部品及び工具の略図に関する次の問いに答えよ。【出題: 24/02,28/02】
(1) ㋐~㋓の名称は,それぞれ何か。
(2) ㋐及び㋑は,それぞれどのような箇所に用いられるか。
(3) ㋒及び㋓は,それぞれどのように用いられるか。
解答
(1) ㋐:ラック。㋑:ウォーム。㋒:パイプレンチ。㋓:アームドクランプ
(2) ㋐:燃料噴射ポンプの噴射量調整ラックや旋盤のテーブルに使用。直線運動を回転運動に変える場合,又は,その逆の変換に用いられる。
㋑:清浄機の駆動軸と回転体軸の間に用いられる。その他,機関室内では天窓や水密扉の開閉機構に使用される。直角に交わる軸間を大きな減速比で力を伝える場合に用いられる。
(3) ㋒:管や丸棒(例えば保護亜鉛棒)など外側に手がかりがなく,軸のまわりを回転させにくいものを大きな力で回転させるのに用いられる。具体的な例で言うと,ボルトの頭の角部が摩耗してレンチが掛からない場合に使用する。
㋓:溶接時などに鉄板やアングルを固定するために使用される。
参考写真
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年