三相交流と反対に回る電動機

おはようございます。

最近、航海士関係の話ばかり続きましたので、久々に機関士関係の写真を。

今回の写真(右側の小さい箱)は、三相交流と電動機の配線の接続を行っているジャンクションボックス(配線の接合,分岐を行うためのものが入っている箱)の写真です。

左側の大きなのが分電盤。

色んな機器へ供給する電源のブレーカーが入っている箱です。

そして左側の小さいのがジャンクションボックス。

左側の赤,白,黒が三相交流。

真ん中の黒いのが端子盤。

そして、右側の青,黒,茶色が電動機の配線、さらの右側の黄色と緑の線がアースの線です。

これは、工作室のボール盤のための配線です。

この2枚の写真を撮影したのには理由があります。

このボール盤が装備されている船が就航してすぐでした。

ボール盤を使用したところ、一向にドリルが進まない。

よくよく見てみると、ドリルが逆に回っている!!!!!

「おおっ、これは、国家試験の問題に出ていた(たぶん)、モーターが逆に回るというやつではないですか!」

ということで、さっそく、模範解答のように3本の線の内、2本の線を入れ替えて接続。

簡単に問題を解決できることが出来ました。

問題集を見ていた時は、「本当にこんなことあるの?」と思っていましたが、実際に経験して少し嬉しくなりました。

まあ、新造船の時や、何か工事をした時、電動機を取り外した時にしか起こらないことだと思いますが、国家試験る問題なので(おそらく)、是非、覚えておいてください。

そうそう、配線を取り外すときには、① 必ず配線の色のメモを取る、② 配線の色が同じ場合は後で分かるよう印を入れる(例えば、1本線、2本線、3本線とペイントマーカーで線を入れる。違う色のビニールテープを巻き付けるなど)、③ 写真を撮っておく、などを必ずしましょう。

「少ない本数なので覚えられる」と思っていても、作業が終わったら結構忘れているものです。

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