口述試験における六法を使用した問題は、試験の最後に行われる貴重な問題です。
これに最後まで答えさせて頂ければ、合格が見えたようなものです。
全く前の問題が出来ていないと、六法を使用した問題で、ヒントも与えられず、直ぐに「もういいです」と打ち切られることもあります。そうした場合、合格はあきらめた方がいいでしょう。
とはいえ、普段見慣れない分厚い海技試験六法をどのように勉強すればよいか迷うことがあると思います。
まずは、出題範囲を確認することから始めましょう。
ご存知だとは思いますが(ご存じない方はここで知って下さい)、分厚い海技試験六法の全ての箇所が出題範囲ではありません。
まず、海技試験六法を入手したら、目次を見てみましょう。
海文堂の海事六法の場合、それぞれの法律等の上に印が付いていませんか?
そう、そこが海技試験の範囲です。
ただし、その印が付いたものは、航海・機関の出題範囲を合わせたものです。
詳細が知りたい場合は、海技試験科目細目を確認して下さい。
さて、出題の範囲が分かったら、とりあえず、それぞれの法律等の名前を見てください。
法,施行令,施行規則などの名前が付いていませんか?
この関係性がお分かりでしょうか?
法は、国会で決まったいわゆる法律です。
しかし、この法律は、原則について書かれているので、法律に合わせた実務を行う上での細かいことを示す必要があります。
その役割を担うのが、施行令や施行規則です(ざっくりの説明ですが)。
とりあえず、ここまでOKですか?詳しくは、ネットで検索してみてください。
そして、必ず行ってほしいのが、それぞれの法律等の目的を読むこと。
六法を使用した問題では、答えが書いてあったとしてもそれを探すことは非常に困難です。
問題を出されて、どの法律であるかが分からなければ答えにたどり着くことはできません。
少なくとも1度は目をとおしておいてください。