四サイクルディーゼル機関の弁線図

問題

四サイクルディーゼル機関の弁線図を書いて説明せよ。

解答例

E10010

まず、吸気行程ですが、上死点前に吸気弁が開き、下死点少し過ぎに吸気弁が閉じます。

吸気弁が閉じると圧縮行程が始まり、上死点まで圧縮が行われます。

上死点から燃焼が始まり、下死点前に排気弁が開くまで続きます。

排気弁が開き上死点過ぎまで排気が行われます。

その際、上死点前に吸気弁が開き、吸気弁と排気弁が同時に開いている期間があります。

この期間をオーバーラップと言います。

わからない!?

上記で、分かって頂けました???

実際に、三級の口述試験を受ける塾生に説明したのですが、なかなか理解してもらえませんでした。

おそらく、ディーゼル機関において、実際の吸排気弁やピストンの動きがイメージできなかったのでしょう。そこで、以下の図を作ってみました。

E10011

上図の矢印の色は、弁線図の色と同じにしています。

まず、左の図は、吸気が開いた瞬間の図です。ここから吸気行程が始まります。

次の図(左から2番目)が、排気弁が閉まった瞬間の図です。排気行程がここで終わります。

真中の図が、吸気弁が閉まった瞬間の図で、ここから圧縮行程が始まります。

さらに次の図(左から4番目)は、燃焼(膨張)行程の始まりです。

そして、一番右側の図が、排気弁が開いた瞬間の図です。ここから排気行程が始まります。

最初の図と合わせて、イメージしながら覚えると良いでしょう。

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