3E機関1 筆記試験問題(19)ピストンリング

以下は,ピストンリングに関する三級海技士(機関)の筆記試験の過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。(類)は,類似の問題を示します。解答は一緒です。「平成/年」を数字で示しております。

問題

ディーゼル機関のピストンリングに関する次の問いに答えよ。

(1) リングフラッタとは,どのような現象か。

(2) 上部のピストンリングと下部のピストンリングでは,どちらが上記(1)の現象を起こしやすいか。また,それはなぜか。

(3) サイドクリアランス(リングとリング溝の上下隙間)が小さ過ぎる場合及び大き過ぎる場合,それぞれどのような害があるか。

【出題:25/07(1)(2),28/04】

コメント

リングフラッタとは,ピストンリングがおどり,気密が保てなくなる現象です。端的に言えば,これが答えなのですが,回答では,もっと具体的に描く必要があるでしょうね。

そして,その理由が理解できれば,(2)の問題も解けるでしょう。

(3)に関しては,まず,サイドとは,どの方向か?ということから理解している必要があります。

サイドと言えば,何となく横方向(幅の方向)を思い浮かべるのではないでしょうか。そして,もう一つの方向として厚みというものがあります。

しかし,気を付けなければいけないのは,幅と厚みを逆に覚えてしまったら,この問題は解けない点です。

まずは,ピストンリングの名称から勉強しましょう。

参考図

機関長コース
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