3E 機関3 筆記試験〔計算問題No.6〕ボイラ効率

3E機関3 筆記試験〔計算問題No.6〕ボイラ効率

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関3 計算問題に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

あるボイラにおいて,1時間の燃料消費量が230㎏であった。ボイラ効率を78%とした場合,蒸気発生量は毎時いくらになるか。ただし,給水温度は60℃,発生蒸気のもつ比エンタルピは2770kJ/kg{660 kcal/kgf},燃料の発熱量は42000kJ/kg{10000 kcal/kgf}とする。

注:計算は,SI(国際単位系)又は重力単位系いずれで行ってもよい。

【出題:25/02】

解説

この問題において,基本となる式は,燃料の燃焼によって与えた熱量とそれによって給水が蒸気になるまでに得た熱量とが等しくならなければならない点です。
まず,燃料の燃焼によって与えた熱量は,燃料の発熱量と燃料の消費量に加え,効率の積で求められます。
一方,給水が蒸気になるまでに得た熱量は,給水自体が持っている熱量も考慮しなければなりません。つまり,蒸気になったときの保有熱量と給水の時の保有熱量との差が蒸気になるまでに得た熱量となります。
以上のことを等式として作成し,答えを導いて下さい。

答:2991kg(給水の比エンタルピの換算係数により誤差あり)

機関長コース
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