3E執務一般 筆記問題 船内応急工作 その2

3E執務一般 筆記問題 船内応急工作 その2

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,執務一般に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

船内応急工作におけるガス溶接及び切断作業に関して,次の問いに答えよ。

(1) 板厚5㎜程度の鋼板の溶接をする場合,前進法と後進法では,どちらが適しているか。【出題:23/02】

(2) 軟鋼板を溶接する場合,どのような火炎を用いるか。また,火炎のどの部分を溶接部に当てるか。【出題:23/02,28/04】

(3) 突合せ溶接によるひずみで,反り及び収縮を生じさせないためには,それぞれどのようにすればよいか。【出題:28/04】

(4) 鋼に含まれる炭素の量は,ガス切断にどのような影響があるか。【出題:23/02,28/04】

解答

(1) 後退法

(2) 標準の炎を用い,白心の先2~3mmの還元炎の部分を溶接部に当てる。

(3) ① あらかじめ先のほうを開かせておくか,突合せ部分に沿って数箇所を仮付けしておき,対称の位置を交互に溶接する。
② 溶接前に該当する付近を焼きもどししておくと,収縮が少なくなる。

(4) 炭素分が多くなれば,溶解温度が高くなるため,切断しにくくなる。一般に炭素含有量が0.3%以下では切断は容易であるが,これ以上になると切断しにくい。予熱を十分にすれば0.5%程度の炭素鋼までは切断可能である。

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