三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(4)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
ディーゼル機関用潤滑油に必要な次の(1)~(4)の作用をそれぞれ説明せよ。
(1) 減摩作用
(2) 応力分散作用
(3) 密封作用
(4) 腐食防止作用
【出題:26/04】
解答
(1) 摩耗面の間に潤滑油膜を形成して流体摩耗とし,摩擦抵抗を減少させ,摩擦面の摩耗を減少させる作用。
(2) 歯車のかみ合い面及び軸受面と軸との隙間に潤滑油膜を形成することにより,局部的な荷重を広い油膜で受けることができ,その応力を分散軽減させる作用。
(3) ピストンリングとライナ壁面の間に油膜を形成し,ピストンリングの作動を良好に保つと共に,密封することによって圧縮空気や燃焼ガスの吹抜け(ブローバイ)を防止する作用。
(4) 金属表面に油膜を形成し,空気や水との接触を断ち,金属面の酸化を防止する作用。また,内部油にアルカリ性をもたせた潤滑油では硫酸を中和させることにより,シリンダ壁などの腐食を防ぐ。
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。