三級海技士(機関)機関二 筆記問題 計測機器(3)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
ブルドン管圧力計に関する次の問いに答えよ。【出題:23/02,26/07】
(1) ブルドン管圧力計の示度に誤差を生じる原因は,何か。
(2) 指針の振れが大きい場合,どのようにして振れを小さくするか。
(3) 圧力検出部には,ブルドン管のほかにどのようなものがあるか。
解説
ブルドン管圧力計を表から見た写真です。
この裏側を見るとこんな感じです。
下側に取り付けられた配管からブルドン管内で圧力を受け、ブルドン管が伸び縮みします。
この動きが「管先」⇒「ロッド」⇒「セクタ」⇒「ピニオン」という順番で伝えられ、ピニオンと同じ軸に取り付けられている指針が動きます。
解答
(1)
① 受圧部が温度の影響を受け弾性が変化した。
② 圧力の脈動によりヒステリシスを生じた。
③ 過大圧力を長時間受けたため,受圧部がひずみを生じた。
④ ピニオン・セクタのギアが摩耗した。
⑤ 管先やロッド、セクタを連結するピンが摩耗した。
(2) 圧力検出管に弁又はコックがある場合には,同弁又はコックを絞ることにより,振れを小さくすることができる。
(3) 圧力計の圧力検出部には,ブルドン管のほかに,以下のような形式のものがある。
① ベローズ式
② ダイヤフラム式
③ 環状天秤式
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年