三級海技士(機関)機関二 筆記問題 電気基礎(5)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
図は,交流電圧E,交流電流I及びそれぞれの位相差φを表すベクトル線図である。図に関する次の問いに答えよ。
(1) 電流Iの有効分及び無効分は,どのようになるか。(式及び図を描いて示せ。)
【出題:23/07】
(1)‘ 電流Iの無効分は,どのようになるか。(図を描いて示せ。)
【出題:27/10,29/04】
(2) 有効電力は,どのような式で表されるか。
【出題:23/07,27/10,29/04】
解答
(1) 電流Iの有効分=I×cosφ・・・電圧との同相の電流(有効電流)
電流Iの無効分=I×sinφ・・・電圧に対して90°の遅れ電流(無効電流)
(2) 有効電力 P=E×I×cosφ
参考
交流回路では電圧と電流が周期的に変化している。これに加え,電圧と電流の間には時間的位相差がある。このため,交流電力はP=E×I×cosφで求められる。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年