三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(1)
以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。
※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。
問題
補助ボイラのマンホールに関する次の問いに答えよ。
(1) 図のようなボイラ胴に設けるマンホールの長径は,図のA-A’方向に向けるか,それともB-B’方向に向けるか。また,その理由は,何か。
(2) 鏡板に設けるマンホールは,どのようにして補強しているか。
(3) マンホールドアは,鏡板に設けるマンホールに,どのようにして取り付けてあるか。(取り付けた状態の略図を描いて示せ。)
【出題:24/10,26/04,29/02】
解答
(1) マンホールの長径はA-A’方向に向ける。
・ボイラ胴のA-A’断面に生じる応力σ1は、ボイラ胴のB-B’断面に生じる応力σ2より小さいため開口による強度低下を少なくするため、B-B’方向の開口長さを極力短くする。
(2) 鏡板をボイラの内側に折り曲げる。(折込みフランジ)
(3) ① 鏡板を内側に曲げてフランジとしている。
② マンホールドアは、これにボイラ内部から当てている。
③ 外側にドックステーをかけ、ナットで締め付けている。
参考文献
機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年
東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年
機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年