三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(7)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(7)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

補助ボイラのボイラ水の酸消費量(アルカリ度)に関する次の問いに答えよ。 (1) 適度の酸消費量を保つようにするのは、なぜか。

(2) 酸消費量は、どのようにして計測するか。

【出題:23/10】

解答

(1)ボイラ内部の鉄表面に形成される水酸化第一鉄や四三酸化鉄のような保護被膜を安定化させ,防錆効果が生じさせる。また,清浄剤によって生成したスラッジに浮遊性を与えてブローによって排出しやすくする。さらに,典型的なアルカリ物質である水酸化ナトリウムは,ボイラ水中のシリカを可溶性のケイ酸ナトリウムに変えて,ブローにより排出可能とする。

(2) 酸消費量は,ボイラ水中のアルカリ度を中和するために必要な酸分をppm等量で表したものである。計測方法は,一定量の試料に指示薬を加え着色し,それが変色又は無職になるまで硫酸で滴定する。この中和点の判定にフェノールフタレン指示薬(中和薬pH8.3)を用いたものをPアルカリ度,メチルレッド混合指示薬(中和点pH4.8)を用いた場合をMアルカリ度と呼ぶ。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。