三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(8)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 運転及び保守(8)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

補助ボイラに関する次の問いに答えよ。

(1) 内部掃除のため全ボイラ水をブローした後,マンホールドアを開放する場合の注意事項は,何か。

(2) 安全弁が噴気して,吹止まり圧までボイラ圧が降下しても吹出しが止まらない場合の原因は,何か。

(3) 安全弁のドレン抜き装置は,どのような役目をしているか。

【出題:24/02(1)(2),26/10(1)(2),28/04(1)(3),28/10(1)】

解答

(1) ① 蒸気圧力が十分降下したことを圧力計で確認後,空気抜き弁を開放し,内部の蒸気圧力が完全に降下したことを確認する。

② マンホールドアの合マークを確認し,マークが薄くなっていれば付け直す。

③ マンホールドアの落下防止のため,ナットは外さず,緩めた状態でドアを開放する。ガスケットの固定により,ナットを外してもドアは叩かなければ開かない場合がある。

④ 上部マンホールを先に開放する。

⑤ 下部マンホールを開放する際は,熱湯が流出する恐れがあるので注意する。

⑥ マンホールのガスケット接触面に傷を付けないように注意する。

(2) ① 弁と弁座の中心がずれている(弁棒の湾曲,センターポットの形状不良,組立不良など)。

② 弁組立時の調整不良(リップクリアランスの過少など)。

③ 弁バネの折損(噴気時のショックなどによる)。

④ 弁と弁座の摺合わせ状態不良。

(3) ① ドレンを抜いて弁箱やばねの腐食,弁の固着を防止する。

② ドレンがたまると水頭圧のため,安全弁の吹出し圧が変わる。

③ 安全弁が噴気する場合,弁箱部分に真空が生じるのを防ぐ。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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