できるだけ多くの海事人材を世に送り出す(その2)

おはようございます。

お陰様で、海技塾.comの訪問者数が、2,000人を超えました。

最初の月は、休暇中だったので、結構更新しており、比較的早く1,000人を超えましたが、現在は乗船中で、あまり更新できなくて、リピーターの皆さまには申し訳なく思っております。

では、お約束どおりタイトルと関連した話を。

20代前半の船乗りの思い

前回(その1)、外航の船乗りになったまでの話をざっくり(ざっくり過ぎ!!)お話ししましたが、船乗りになって20代前半で思ったのが、「船乗りって、結構、日本のために働いているのに、報われない職業だなー」ということ。

よくよく考えると分かることなのですが、日本は、資源の無い国で、食料の自給率も4割ほど。さらに、海に囲まれているので、外国からの荷物を運ぶ手段は、飛行機か船しかない。飛行機は、多く運べない上、運賃も高いので、輸出入の物資輸送のほぼ100%は、船が輸送しております。

最近では、海賊というのも知名度が上がってきましたが、私が外航船に乗った頃は、マラッカ海峡やフィリピン近海、黄海などで海賊が出ておりました。ペルシャ湾から原油を運ぶタンカーが襲われたりしておりましたが、日本に運ばれている資源を誰がどのように運んでいるのか、一般には、理解されていませんでした。もちろん、私も船乗りになるまでは、理解できていませんでしたが。

世間で船乗りというと、「魚とっているんですか?」とか、「自衛隊ですか」とか、最近では、「客船ですか?」とか。義務教育の教科書には、もちろんそんな話など載っていませんでした。

もちろん、船乗りだけではなく、知名度の無い職業は、日本に沢山あると思います。しかし、身に付けている物、日頃食べている物など、その多くが外国から運ばれてきていること、そして、それを運ぶために日夜働いている人が居ることを、少しでも理解してほしかった。

そのようなことを、20代前半の私は思っていました。

しかし、その頃には、何かしたい、誰かに伝えたいと思っても、このようにインターネットも普及していませんでしたし、携帯電話さえも軍隊の無線機みたいな形をしていました。

その頃、ふと思ったのが、このような船の現状や現実を学生たちに伝えられないだろうか?ということ。先生というガラではなかったですが、何となく商船高専の先生が出来たらいいな~と思っておりました。出来れば、会社からの出向で(おそらく直ぐに飽きるから)。

このような背景もあり、昨年から、5人ほど試験勉強を教えたことは、苦労はしたもののそれなりに楽しかったです。

ただ、1クラス(沢山の生徒に)教えている先生方は、もっと大変なんだろうな~としみじみ感じました。

さて、まとまりがありませんが、長くなるのでこの辺で!

これからも海技塾.comをよろしくお願いいたします。

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