おはようございます。
さて、今週は、私の教え子、集中講義第三期生(第二期生不合格者)の合格発表がありました。
問題にも恵まれ、試験官にも恵まれ、ようやく合格しました(三度目の何とか)。
これで、私の集中講義を受けた、5名全てが合格しました。
ということで、最後の子が受けた時の問題を以下に示します。
1.最後に乗っていた船の主機関の要目は?
2.ディーゼル機関において、シリンダーライナーを冷却する理由は?
3.タービン船において、復水器の役割を答えよ。
4.ボイラーで作られた蒸気は、どこに使用しているか?
5.プロペラの材質を答えよ。プロペラのキャビテーションとは、どのような現象か?
6.発電機の自動始動の条件を答えよ。
7.オリフィスとは何か?記号は、どこに使われているか?
8.空気圧縮機を多段圧縮にするのは何故か?
9.順次始動について答えよ。
10.六法問題:発電機の絶縁抵抗の値は、どのように定められているか?
しかし、集中講義中、ディーゼル主機関の補助ブロアーについて質問した際、私の教え子が訳の分からないことを言うので、よくよく聞いてみると、「補助ブロアーは、主機が低速時に排気ガスの量が減るので、タービンの回転を助けるためにある」とのことでした。
うーん、そう理解していると、私の話は、通じないよね。
他にも、結構とんでもない答えが返ってきましたが、これ以上は、練習船・商船学校批判になりかねないので控えます。
まあ、何はともあれ、これで肩の荷がおりました。
とりあえず、彼は、三級海技士(機関)が取得出来て、船舶職員になる権利は得たわけですが、ここがスタートラインであることを忘れて欲しくないです。
今まで勉強したことをどう生かせるのか?
何も考えず仕事をすれば、今までの勉強は全くの無駄になります。
勉強でやったことを理解していれば、仕事の意味がわかるはず。
そして、先輩方の仕事のやり方に疑問を感じるはず。
「常に疑問を持て!!」
私が、初めて社船に乗ったとき、機関長に言われた言葉です。
疑問を持たないから意味が分からない。
疑問を持たないから間違いに気づかない。
大先輩の言葉を、今でも、自分に言い聞かせております。
そして、まだまだ、大先輩と同じように二サイクルのディーゼル主機を持つ船の機関長にはなっていません(笑)