三級海技士(機関)機関1 筆記問題 その15

問題

四サイクルディーゼル機関のシリンダ内において発生するブローバイについて,次の問いに答えよ。【出題:24/07,26/07,27/10(平成/月)】
(1) ブローバイが発生するのは,どのような場合か。
(2) ブローバイが発生したまま運転を続けると,どのような害があるか。

※  出題については,平成22年10月から平成29年4月まで調べ。

コメント

まずは,ブローバイがどういう現象なのかを理解していなければなりません。

簡単に言えば,燃焼ガスがピストンとシリンダライナの間を通り抜けていく現象です。

問題の感じから見て,害があるのは,分かりますね。

じゃあ,どのような害かを考える前に,そもそも,燃焼ガスが,どのようにして,ピストンとシリンダライナの間を通り抜けないようにしているのかを理解しておかなければなりません。

それが正常に働かないから燃焼ガスが通り抜けてしまうのですね。

では,それが正常に働かないのは何故か?

といった具合に,考えてみましょう。関連する問題も見つかるはずです。

とりあえず,(2)の答えの一つは,クランク室内の潤滑油の汚損です。

以下の写真は,潤滑油が汚損し,カーボン化したものです。1枚目の写真が,クランク室底部の状況。2枚目の写真が,発見されたカーボンです。ピストン内の内壁に堆積したものが落下したものです。