三級海技士(機関)機関二 筆記問題 計測機器(5)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 計測機器(5)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

電気計器に関する次の問いに答えよ。 22/10,23/10,25/02,26/04

(1) 絶縁抵抗計(メガ)を用いて下記①~③の各絶縁抵抗を測定する場合,L端子(線路端子),E端子(接地端子)は,それぞれどこに接続するか。
① 配線用遮断器(ノンヒューズブレーカ)から照明灯までの電路と船体間
② 配線用遮断器から照明灯までの電線相互間
③ 電動機巻線

(2) クランプメータを用いての電流の測定は,どのようにして行うか。また,回路計(テスタ)と比較した場合の利点は,何か。(2つあげよ。)

解答

(1) ① L端子を電路側(配線用遮断器の端子)に,E端子を船体側に接続する。
② L,E両端子を電線(配線用遮断器の端子)に接続する。
③ 電動機の電源接続端子にL端子を接続,端子以外のケーシングなどにE端子を接続する。

(2) ・被測定導体(電線)の内の1本をクランプして(はさみ込んで)測定する。2本を同時にクランプすると電流の測定はできない。
・① 回路計(テスタ)は回路の一部を切り離し,直列に接続する必要があるのに対して,電路をクランプするだけで測定が可能になる。したがって,測定は導体露出部に接触しないで,ビニール被膜の上から電流値の測定が可能なため安全に行える。
② 交流電源の測定も可能である。

<参考動画>日置電機株式会社

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。