三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(40)過給方式3

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 ディーゼル機関(40)過給方式3

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

四サイクル過給ディーゼル機関に関する次の問いに答えよ。

(1)弁重なり(オーバーラップ)は、無過給機関と比べて大きくするのは、なぜか。

【出題:23/04,25/10,27/10】

(2) 無過給機関と比べて、燃料消費率が少ないのは、なぜか。

【出題:23/04,25/10,27/10】

(3) 動圧過給方式の場合、排気弁を2~4群に分けて、それぞれ過給機へ導くのは、なぜか。

【出題:23/04,25/10,27/10】

(4) 点火順序が1-5-3-6-2-4で動圧過給方式の6シリンダ機関において、排気管を2群に分けて過給機へ導くとき、各シリンダの排気をどのように分けるか。

【出題:23/04,25/10,27/10】

解答

(1) ① シリンダ内の残留ガスを追い出し,換気を十分に行わせるため。

② 排気弁,燃焼室,ピストンを冷却して各部の熱負荷を減らすため。

(2) ① 過給機関は平均有効圧が増し,それに伴って機械効率が上昇するため燃料消費率が少なくなる。

② 吸気量は出力の増加とともに増大するので燃焼は良好となり熱効率も良くなる。

③ 無過給の場合に大気に捨てられたエネルギの一部をタービン,圧縮機によって回収することができる。これによりサイクルの熱効率が上昇し,燃料消費率が改善される。

(3) 各シリンダの排気ガスの圧力波が相互で干渉せずに過給機に流入させるため。

(4) 1,2,3,の1群と4,5,6の1群に分ける。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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