三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(9)

三級海技士(機関)機関一 筆記問題 補助ボイラ 作動原理(9)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関一に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

図は,補助ボイラの低揚程安全弁を示す。図に関する次の問いに答えよ。【出題:25/02】

(1) Ⓐのリップは,どのような目的で設けられているか。

(2) 弁棒の先端を円すい状にしている理由は,何か。

(3) 安全弁を開放した場合,弁体と弁座については,どのような箇所を検査するか。

解答

(1) ① 吹出し圧となって弁が開き始めたときに,リップによる上記の当たり面積を大きくすることによって,ばねの圧縮によって生じる余分な力に抗し,十分な弁の開度を維持して吹出しを容易にする。
② ボイラ圧がある一定値に下がるまで弁を開けておき,弁のばたつきを防止する。

(2) ばねの力を正しく弁中心に働かせ,弁が弁座に平均に当たるようにするため。

(3) ① 弁と弁座の当たり及び傷の有無を確認する。
② 弁座及び止めねじを軽く叩いてみて,緩みの有無を確認する。
③ 弁脚と弁座の隙間を計測し,計測値が適当であるか判断する。
④ リップ隙間を計測し,計測値が適当であるか判断する。

参考文献

機関科口述試験研究会編:機関科三級 口述標準テスト,海文堂,1999年

東京海洋大学海技試験研究会編:海技士3E 徹底攻略問題集,海文堂,2011年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成28年度版,成山堂書店,2016年

機関技術研究会編:最近3か年シリーズ 三級海技士(機関)800題 平成30年度版,成山堂書店,2018年

三級海技士(機関)筆記試験問題
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