三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(3)

三級海技士(機関)機関三 筆記問題 潤滑油(3)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

ディーゼル機関用潤滑油舶用3種及び4種(HD油)に関する次の問いに答えよ。

(1) どのような特性を持った潤滑油か。
(2) どのようにして劣化の度合いを調べるか。
(3) 遠心油清浄機で清浄する場合,注水清浄を避けるほうがよいのは,なぜか。

【出題:28/02】

解答

(1) 3種は,シリンダ油及びシステム油として共用され,酸化防止性と清浄性が改善されたもの。4種は,主にシリンダ油として用い,酸化防止性が与えられ,かつ,清浄性が高度に改善されたもの。

(2) 使用潤滑油のアルカリ価を測定する。常時2mgKHO/g以上を維持する。新油と比べアルカリ価が低下してくれば,劣化が進んでいる。アルカリ価が潤滑油メーカーの推奨する範囲内になるよう管理を行う。

(3) HD油中の清浄分散剤が,水と容易にエマルジョンを形成して流出してしまうので,注水清浄は避ける。

参考

JIS K2215

舶用内燃機用潤滑油 1種 2~5号 システム油として用いられる。
2種 2〜5号 システム油として用いられ,酸化防止性が改善されたもの。
3種 3〜5 号 シリンダ油及びシステム油として共用され,酸化防止性と清浄性が改善されたもの。
4種 3〜5 号 主にシリンダ油として用い,酸化防止性が与えられ,かつ,清浄性が高度に改善されたもの。
三級海技士(機関)筆記試験問題
このページでは、三級海技士(機関)の筆記試験問題に関する説明を行います。