三級海技士(機関)機関二 筆記問題 補機 うず巻ポンプ(2)

三級海技士(機関)機関二 筆記問題 補機 うず巻ポンプ(2)

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関二に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

うず巻ポンプに関する次の問いに答えよ。 【出題:27/02】

(1) ランタンリング(封水リング)が入っているパッキン箱に,パッキンを入れる場合,どのような注意が必要か。

(2) 電動機直結のうず巻ポンプの軸心の調整を行う場合,ふつう,電動機とポンプのどちらを移動して行うか。また,その理由は,何か。

(3) 上記(2)の軸心を調整する場合,軸接手の外周の振れ(偏心度)及び軸接手面の平行度は,それぞれどのようにして計測するか。

解答

(1) ① ランタンリングはパッキンの中間部分に設置され,導管を通して流体をランタンリングに注入することによりグランドパッキン部からの空気の侵入や流体の漏洩を防ぐとともに,運転部の冷却や潤滑も行っている。

② パッキン箱に設けられた流体の導入孔とランタンリングの位置がずれると,液体が適切に供給できなくなり,空気の侵入や流体漏洩の原因となる。そのため,位置のずれがないように挿入するパッキンの本数(特にポンプ側)及び,締め付け加減に注意する。

(2) 一般に電動機を移動させる。
【理由】ポンプ側には管系が装備されており,簡単に移動できないため。

(3) ① 相面した二軸のカップリングのポンプ側にマグネットベースを取り付け,モーター側カップリングにおいて,ダイヤルゲージ測定子が外周面と直角になるよう取り付ける(図中A)。また,もう1個のダイヤルゲージ測定子は軸継手面と直角になるよう(図中B)にダイヤルゲージを取り付ける。

② 相向かい合った一組のボルト穴に二軸が供回りするよう余裕のあるボルトや細い棒を差し込む。

③ ポンプ軸をターニングするとそれぞれのカップリングは相対位置を保ちながら回る。このとき,外周の振れを測定するダイヤルゲージの値は同心度を,軸継手面を測定するダイヤルゲージの値は平行度を示す。

三級海技士(機関)筆記試験問題
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