三級海技士(機関)機関三 筆記問題 金属材料の焼もどし

三級海技士(機関)機関三 筆記問題 金属材料の焼もどし

以下は,三級海技士(機関)筆記試験,機関三に関する過去問題です。

※ 出題時期は,平成22年7月から平成29年4月定期試験までの問題を調べたものです。

問題

鋼の焼きもどしについて,次の問いに答えよ。

(1) どのような目的で行うか。【出題:23/02,25/07,28/04】
(2) どのような方法で行うか。【出題:23/02,25/07】
(2)’どのようにして行うか。(その方法を記せ。)【出題:28/04】

解答

(1) 普通の炭素鋼などや焼入れした刃物などの組織は硬くて強いが,じん性に欠けているため,焼きもどしによって適当なじん性を与える。

(2) 焼入れのときより低い適当な温度で適当な時間加熱した後、適当な速さで冷却する。同じ加熱温度であれば,時間をかけるほど硬さは減少し、じん性は増加する。

コメント

焼入れにより鋼の組織はマルテンサイト(硬くて脆い組織)化して硬くなる一方,脆く,割れが生じやすい状態となります。焼きもどしは,その状態からさらに再加熱して硬さを調節しつつ,粘りや強靭性を高める作業です。基本的に,焼入れと焼きもどしは,ワンセットで行います。

三級海技士(機関)筆記試験問題
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